こんにちは。
「コミケ」という言葉を聞いたことはありますか?
テレビでも多く取り上げられるようになったので聞いたことはあるかもしれません。
では、どんなイベントかは詳しく知っているでしょうか?
よく18禁のえっちな本ばかり売っている場所だと思っている人に出会うので、今回はコミケというイベントが実際にはめちゃくちゃ楽しいイベントなんだよ!ということをお伝えしたいと思います。
コミケとは?
コミックマーケット(通称コミケ)は年に2回、8月中旬と12月末に東京ビッグサイトで行われるイベントです。
開催は3日間(2019年は4日間)で、各日様々な趣味を持った人が集まりブースを構え、自費で出版した本や製作したグッズなどを売ります。この自費出版した本が「同人誌」と言われるものです。
同人誌ってどんなもの?
では同人誌とはどんなものでしょうか?
同人誌は、同好の士、つまり同じ趣味を持った人々が集まり、共同で製作した本のことです。最近は1人で製作する作家さんも多いですが、同人誌を発行する人たちのことを「サークル」と呼びます。
商業的な利益を求めないことが基本で、即売会などで同人誌を発表するときも、売るという意味を持つ「販売」という言葉は使わず、配るという意味を持っている「頒布」という言葉を使うのが通例になっています。
お金を渡すのは「自費出版代金をカンパする」という名目であり、よく「同人は儲かる」と言われますが、多くのサークルは赤字か、良くてもほぼトントンといった感じです。
一次創作と二次創作の違い
さて、同人誌と一言で言ってもそのあり方は多種多様です。その中でも大きな差として一次創作なのか、二次創作なのかという点があります。
この二つの違いは簡単で、一次創作はサークル参加者(作者)が考えたオリジナルの作品のことを指し、二次創作はもともとあるコンテンツに出て来るキャラや設定を使って作品を作ることを指します。
例えば、「ドラえもんののび太がジャイアンと恋に落ち、ドキドキ共同生活を送る」という本があった場合、二次創作となります。
アニメや漫画を知らないとコミケを楽しめない、というわけではないので、「初めてコミケに参加して、同人誌を買って見たいけど、いつどこに行けばいいのかわからない…!」という人は、好きなコンテンツがあればそのジャンルの二次創作の作品が展開されている日に行けば良いですし、「好きな作品はないけど、同人誌の世界を楽しみたい…!」と思ったなら、オリジナルジャンルが展開されている日に行くのが良いと思います!
同人誌だけじゃない!コミケの楽しみ方!

Photo by ELSIE ZHONG on Unsplash
「コミケに興味はあるけど同人誌にはそこまで興味ないかな…?」という方もいると思います。コミケの魅力は同人誌だけではありません!
ここからは、絵や漫画に興味がなくても楽しめるコミケについて紹介します。
ガチコスからネタコスまで勢ぞろい!コスプレエリア
コミケがニュースなどで話題になった時よく映し出されるのがコスプレエリアです。
コスプレエリアでは、様々なキャラクターの衣装をまとったコスプレイヤーさんたちが勢ぞろいしており、その姿を写真に収めようとたくさんのカメラマンさんたちも集まっています。
コミケは8月と12月─つまり暑さや寒さが厳しい時期に行われるイベントな上、コスプレエリアは基本的に屋外にあるにも関わらずたくさんの人が集まっており、まさにコミケの華と言えるのではないかと思います。
ちなみに「コスプレ」といっても原作のキャラの衣装を忠実を再現したガチコスから、時事ネタなどを盛り込んだネタ満載のコスプレまで様々でとても楽しめると思います!
超おしゃれ!オリジナル雑貨
ブースで頒布されているのは同人誌だけではありません。アクセサリーや時計などのオリジナル雑貨を出展しているサークルもあります!
オリジナル雑貨は見て回るだけでも楽しいですし、コミケでしか出会えない素敵な作品も多いので、気に入った雑貨を見つけたらぜひお土産に買っていかれることをオススメします!お金のことをきにすると後でかなり後悔します…笑
ちなみに僕は前回のコミケで見かけた懐中時計を買わなかったことを大後悔しているので、次のコミケで探してゲットしたいと思っています。買わない後悔より買って後悔する方が良いってやつですね…!
新たな世界の扉が開く…!評論ジャンル
同人誌の魅力は漫画やイラスト、小説だけにとどまりません。作品だけでなく、この世界の様々な物や事柄について研究した結果を本にしているのが評論ジャンルです。
評論ジャンルは、コーヒーについて研究した本やコンビニの比較、旅行記、食べ歩きからシャンプーの味をまとめた本まで幅広い種類の本があり、オタクじゃない人でもかなり楽しめると思います!
評論島を歩いていたら本を買いすぎていつの間にかお財布からお金が消えていた!なんてこともしばしば…笑
コミケに行ったらぜひ足を運んでみてください!
感動。拍手と夕日
「まだ閉会まで時間はあるけど、疲れたから帰ろうかな」
ちょっと待って!コミケで見て欲しい景色がもう一つあります。
それが「閉会の瞬間」です。
コミケでは、開会するときと閉会する時に全員で拍手をするという習慣があります。開幕の拍手は今からコミケが始まるワクワク感で興奮しますが、閉会の拍手はそれ以上に心にくるものがあります。
朝早く起き、満員電車に乗ってビックサイトまで来て、混雑した会場を歩き回って戦利品を手に入れ、お互いの健闘をたたえ合う最後の拍手はとてもエモいです。
閉幕の時にオススメの場所が西館の二階の、会議棟が見える広場です。
この場所からは拍手をするたくさんの参加者が見える上、夕日に照らされたビッグサイトが祭りの終わりの寂しさを演出していてとてもエモいのです。エモエモです。
用事がある、体調が悪いなど急いで帰らなければならない理由がなければ、ぜひ最後まで残ってエモを感じて欲しいです。
コミケに参加するには?
コミケの知られざる魅力を味わいたくなったのではないでしょうか?ここからは、参加に関する情報を書いていきたいと思います!
コミケはいつ、どこでやっているの?
コミケはお盆(8月中旬)と年末(12月末)に3日間(2019年は4日間)開催されます。
場所は東京ビッグサイトで(幕張メッセじゃないよ!)ゆりかもめ、りんかい線のアクセスが良いです。
入場料として1日500円のリストバンドを買う必要があります。カタログを買うと、4日間分のリストバンドがついておりお得なのでオススメです!
みんなで作るお祭り
「コミケに行ってみたい!」と思った方、実はコミケの参加の仕方には種類があります。
- 一般参加
- サークル参加
- スタッフ参加
- コスプレ参加
といった感じで、それぞれ種類分けされていますが、全ての人が「参加者」と呼ばれます。
これは「コミケはみんなで作るお祭りである」というコミックマーケット準備会の理念が元になっています。
全員がコミケを構成する「参加者」であり、「お客様」はいないのです。
一般参加をしたい場合は先ほど書いたようにリストバンドを購入して入場でき、サークル参加の場合は参加したいコミケの約半年前までにサークル申込書を購入し申し込み、抽選で当選すれば参加できます。
スタッフをやってみたい!という場合は拡大準備会に足を運び、スタッフ登録が必要です。
コスプレをして参加したい場合には、コスプレ登録料を払って参加することができます!
一般参加の場合、何時くらいに行けばいい?
コミケには、1日で15万人以上の人が訪れます。
10時開場とはいえ、10時にすぐ入れるわけではありません。
少しでも早く入りたいならば、りんかい線かゆりかもめの始発電車で来場することをオススメします!
ただし、いくら早く入場したかったとしても徹夜だけは絶対にしないでください。公式に禁止されていますし、トラブルによってコミケが開催できなくなる可能性もあります。
もし、お目当てのサークルなどはなくコミケの雰囲気を味わいたい場合には、12時以降に来場すると、並ばずに入れるのでオススメです!
これはあくまで僕の感覚ですが、7〜8時に来ると、並ばされる割にそこまで早く入場できないので一番効率が悪いと思います…!
ちなみに、この項目の見出し(コミケに参加するには?)の最初にあった列の画像は7時半ごろに到着した場合の画像で、入場待機列が長すぎて会場のビッグサイトが見えません…!
このあたりに並んだ人は、開会して1時間半後の11時30分ごろにやっと入場できたそうです。
12時ごろには列が消えて入場規制が解除されることもあるので、本当に効率が悪いですね。
長時間並ぶ場合はかなり体力を消費するので、体調と準備は万端にしてきてくださいね!
倒れたらせっかくのコミケが台無しです!
50万の、熱い思いが集う場所─まとめ
冒頭にも書きましたが、コミケは同人誌だけでなく、様々な面白いものが集まるお祭りです。
この日のために準備してきた多くの人の輝き、そして熱量はきっとあなたも感動することでしょう。
50万の、熱い想いが集う場所─コミックマーケットに、あなたも足を運んでみてください。