『映画 えんとつ町のプペル』感想。面白かったけど、チラリと横切る作者の顔…【レビュー】

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「馬鹿にされたって、夢を諦めてはいけない」

こういうタイプの話っていってることはわかるけど、やっぱり現実世界では馬鹿にされがちだと思うんですよね。でもやっぱり諦めないことは大切だし、そのために地道な努力ができる人間は強いわけで…

今回は、そんな感じの大切なことを教えてくれる『映画 えんとつ町のプペル』の感想を書いていきたいと思います。

※これより先には映画のネタバレを含む箇所があります。未見で内容を知りたくない方はこちらでページを離脱していただくことをおすすめします。

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純粋に映画として面白かった

『映画 えんとつ町のプペル』(以下『プペル』)を語る時、どうしても脳裏に浮かんでしまうのが、作者である西野亮廣さんの顔…。作者と作品は切り離して考えなければいけないけれど、そもそも本人がテレビに出てめっちゃ作品の宣伝してるしなぁ…って感じなのですが、できるだけ頭から排除した結果、しっかり作られていて面白い作品だと思いました。もはや芸人じゃなくてクリエイター。

2時間の映画でも間延びすることなく見れたので、絵本だとどう描かれたんだろう?めっちゃ分厚いのかな??と思うほど(調べてみたら全10巻だった、すげぇ)。ただ、手放しで最高!!!みたいな感じでもなかったので良かった思うところと微妙に感じた点を書いてみました。

良かったと思ったところ
Photo by Michal Pech on Unsplash

個人的に一番驚いたのは「声優に全く違和感がない」点。『プペル』は主役コンビが窪田正孝と芦田愛菜さんが演じ、それ以外にもずんの飯尾さんなど多くの芸能人声優が起用されています。

ポケモンの映画でゲスト声優のとこだけ違和感がすごいパターンとかよくあるのでどうなるんだろうかと思いつつ観ましたが、むしろドンピシャ。誰が芸能人で誰が声優??と思いながら見てたのに全員芸能人でした。

また、絵も非常に綺麗で映画館で見る価値がありました。主人公たちの動きはCG的ですが、それがむしろ「えんとつ町」の世界観や序盤のコミカルな動きにマッチしていて、違和感なく馴染むことができました。

で、大切なストーリー部分なのですが、子供向けの絵本の映画化だと考えると非常によくできていて大人でも楽しました!西野さんが自身の経験を持って伝えたかったであろう、「馬鹿にされても、夢を諦めなければいつか叶う」というメッセージがコミカルなタッチの中からもしっかり伝わります。

伏線的な部分も、ルビッチを馬鹿にしていた子の過去とか、プペルが洗っても洗っても臭い理由とか、いろんなことに理由づけがされていて「そういうことだったのか…!」みたいな気持ちにさせられました。

一方で、その伏線回収面で気になったところも…

微妙だと感じたところ
Photo by Patrick Hendry on Unsplash

いろんなことに理由づけがなされている一方で、ちょっと気になる点も。

一番感じたのが「え、ストーリー終わった後この町大丈夫なの?」ってところ。物語の舞台となるえんとつ町はその名の通りえんとつがたくさん建っておりそのせいで星も見えないのですが、えんとつが建っていること自体にも「過去に受けた迫害から逃れる」という理由がありました。

にもかかわらず、最終的には煙突から煙を出すことをやめてハッピーエンド。みたいな結末に…この後えんとつ町が滅ばないかすごく心配。

そして、えんとつ町の統治者(町長…?)であるレター15世の行動にも違和感。えんとつ町を統治している中央銀行という組織には「異端審問官」という異端絶対許さないマンみたいな機関がいるのですが、中央銀行のトップであるレター15世自身が「異端審問官」の活動に常日頃から違和感を持っている描写が何度もあります。

「きっとプペル&ルビッチが絶体絶命の状況になった時に長の立場を捨てて助けてくれるんやろ。そういうの、おじさん嫌いじゃないよ…」みたいな気持ちで見ていたのですが結局一番最後まで不動。「えんとつから出ている煙を止める」という決断を最後にしたことが英断ってことだとは思うのですが、、一番やばい時に味方になってほしかったなぁ。

あと、ストーリー以外の点で、音楽がちょっと唐突かな?と感じました。

オープニングで流れるHYDEさんの曲とか、途中途中に挟まれる劇中歌が微妙に作品とあっていない?ように感じました。同じアニメ映画だと、新海誠監督の作品の劇中歌って、スゥーっと入り込んできて綺麗な映像とともに映画を盛り上げてくれると思うんですよ。それに対して、『プペル』の挿入歌はなんとなく違和感?音量なのか入りかたなのか分かりませんが、曲が悪いとかでもなく…ただ、曲が流れ始めると映画への集中が途切れるんだよなぁ。

まあ、そんな感じで微妙な点もありましたが、基本的な話の流れとか絵の綺麗さとか声優陣とかは大人も子供も楽しめる仕様になっていると感じました!

以上が作品の感想なのですが…

脳裏に浮かぶ「あの人」の顔

Photo by Jeremy Thomas on Unsplash

わかってるんです。基本的に作品と作者は分けなきゃいけないし、ただでさえ主観の塊であるレビューにどんどん偏りが生まれてしまうので考えてはいけない、「あの人」の顔。

実際、終盤が始まるあたりまでは全然気にならなかったんですよ。作品に集中してました。

でも終盤、まじ終盤、、「夢を諦めるな!」みたいな話がちょっと多い〜〜〜。

一回はいいんですよ、一回は。いや、二回くらいそういうの匂わせるくらいはいい。でもね、終盤ちょっと多かった〜〜〜!!「夢を諦めるな」的なやつは良いの!言葉にするのも全然いい!!でも、一回言葉で伝えたらあとは行動で示すだけで伝わるから!!!背中で語って!!!多くを語らないで〜〜〜〜!!!

意識したくないのに、「あの人」のドヤ顔が浮かんでくる浮かんでくる…。ダメだとわかっているのに、ラストのいいシーンでも言っちゃうからまた脳裏に浮かぶ「あの人」の顔。もうちょっと耐えれば最後までいけたのになあ…。

でも、作品は全然悪くないというか面白いですから!!「お金落とすの嫌だな…」とか思っている人もいるかもしれませんが、観に行っても損はしないと思います!!!

以上、『映画 えんとつ町のプペル』の感想でした!!!ご清聴ありがとうございました!!!

(おわり)

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